発表題目
大航海時代の日本絵画界におけるイエズス会の活動
講演者:徳山 光氏
略歴:九州大学文学部美学美術史学科卒業。長崎県立美術館学芸員。長崎県立美術館所蔵の須磨コレクション「スペイン美術」の一般公開に尽力。また追加譲渡された須磨コレクションのスペイン美術360点余の受け入れのための整理作業、公開のためのいろいろの業務に携わった。
要旨:大航海時代の日本の絵画世界は、いわゆる金碧障壁画(きんぺきしょうへきが)に代表される大型絵画の時代であった。その真っ盛りの時代にイエズス会のイタリア・ナポリ生まれの画家ジョバンニ・ニコラオは20代の若さで来日した。この時代のキリスト教絵画の多くが破壊され、その一部しか残っていないが、宗教色の少ない西洋風俗図の多くが残されている。この時代のそのような初期洋風画を検証して、その個々の特質を考え、そのイエズス会絵画工房の制作の実態について考えてみたい。
日時:2019年11月16日(土)15:30〜17:00
於: 日本二十六聖人記念館 ホール(3階、記念聖堂前から入る)
主催者:
長崎スペイン世界友の会
事務所;中園町17-14
電話・Fax: 095-844-3318
問合せ: 田村 090 8830 6407